墜落日記 - 2008年1月17日の墜落
MySQL AB が Sun Microsystems に買収
MySQL AB が Sun Microsystems を総額 10 億ドルで買収したらしい。
MySQL と言えばオープンソースの MySQL の開発元であり、MySQL は LAMP 構成、Linux、Apache、MySQL、PHP の構成要素としても有名な DBMS (DataBase Management System) である。
MySQL と言えば複数のストレージエンジンを利用できることで有名だが、その内のひとつである InnoDB は開発元の Innobase 社が Oracle に買収されたことは記憶に新しい。
InnoDB を封じられる可能性に直面した MySQL は SleepyCat 社と交渉し Berkeley DB の採用を決めた。
しかし Oracle はそのタイミングで SleepyCat 社をも買収している。
更に Oracle は MySQL 自体も買収しようとしたようだが、流石にこちらは失敗に終わっている。
Oracle がプロプライエタリの DBMS の雄であるならば、MySQL は最近エンタープライズ分野にも進出しているオープンソース DBMS の雄である。
Oracle は 自社の主力製品である Oracle Database に対抗しうる MySQL を買収し、「コミュニティとの架け橋をつくると言うよりも、競合相手を打ちのめすことに躍起になっている」とする分析もある。
この分析に対して客観的な見地からは賛同することも短絡的だと切って捨てることも出来ないが、そのヤリクチが贔屓目に見ても「外堀 (Innobase) と内堀 (Berkeley DB) とを埋めて兵糧攻め」していてる様に見えてしまう以上、オープンソースコミュニティに警戒されてしまうのも仕方がない。
現実に Oracle 10g Express Edition の存在を考えると Oracle が Innobase を買収することのメリットが全く感じられないわけで、個人的にはこの一連の Oracle の買収劇は明確な MySQL 潰しと考えている。
だから MySQL が Oracle にら買収されなかったことは一安心であった。
だが、敵対的買収も含めて強引な買収を繰り返している Oracle の撃退がそうそう簡単にできるとも思えず、そう言う意味ではオープンソース系の開発に一定の理解と実績がある Sun Microsystems の買収に応じたことは、ある意味では自衛策でもあったのかもしれない。
今後 MySQL AB の社員は Sun Microsystems に雇用され、MySQL の開発を続行するとのことだ。
Sun Microsystems が MySQL という成果物を手に入れただけで終わるのではなく、MySQL という技術を手に入れた将来を描いてくれることを願う。
今日は買収騒ぎが多い日だが、Oracle が BEA の買収に成功したらしい。
正直 Oracle のミドルウェアには、その主力製品である DBMS 本体以外に関してクエスチョンなのだが、BEA の買収が単純に競争相手をひとつ潰しただけに終わるのか、Oracle のイケてないミドルウェア事業の加速剤になるのか、これはこれで見物ではある。
ま、Oracle のミドルウェアは無駄に複雑で、無駄に高額で、その割りに柔軟性が無く運用コストも洒落にならない金食い虫というイメージしかないので、正直なところ全く期待していないけどね(爆)
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