墜落日記 - 2008年8月23日の墜落
Delphi 2009、C++ Builder 2009、8/25 出荷
Delphi 3 以来の大型リリースとも言われている次期 Delphi、Delphi 2009 が 8/25 に出荷される見込だ。
これは Borland から CodeGear を買収した Embarcadero Technologies が放つ、初のリリースとなる。
Delphi は Borland の代表的な言語製品であった Turbo Pascal の遺伝子を受け継ぐ、強力なビジュアル開発環境だ。
構造化言語 Pascal に独自のオブジェクト指向開発能力を拡張した Delphi Pascal を核とし、強力なフレームワーク VCL (Visual Component Library) と、それらを効率よく運用する IDE (Integrated Development Environment) によって構成される。
パッケージソフトウェア開発や、クライアント/サーバソフトウェア開発を行うエンタープライズ開発者からハイアマチュア開発者にとっての強力な武器だ。
今回の Delphi 新リリースで特筆すべき改善点は以下のようになる。
- Unicode サポート
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旧来からの String 型が UTF16 となり、Unicode サポートが言語レベルでビルトインされる。
UTF-8 に何故しないのか? とか、そもそもなんで今まで Unicode 対応しなかったのか? という意見もあろうが、Windows は内部コードが UTF16 で、従来の MBCS コード資産の移行なども含めると UTF16 は妥当な選択だったろう。
なんで今まで対応しなかったのか? という部分に関しては謎ではあるが、Delphi が原則的にネイティブコードコンパイラを核としている部分や、過去資産の無駄のない再利用を可能な限り保証し続けている辺りにも原因はありそう。
- ジェネリクス サポート
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ついにジェネリクス型がサポートされる。
これで TList クラスなどが使いやすくなると良い。
- 匿名メソッド サポート
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匿名メソッドがサポートされるが、自分的には実はコレには懐疑的。
たしかにコーディングの効率は上がるかも知れないが、そもそも Pascal の時代から連綿と受け継がれてきた美しい相似形の言語構造が匿名メソッドの導入によって壊れてしまう恐れがある。
その他、数多くの VCL の拡張がある様だ。
自分は去年の 9/30 に Borland と年間サポート契約を締結し、その契約は Embarcadero Technologies の日本法人へと引き継がれている (事業譲渡と地位継承にも同意した) ので、自動的に入手することが出来ると思うが、今から楽しみである。
ビジネス現場で行われている開発は多くが WEB に移行してしまって Delphi での開発案件が減ってしまった感のある日本国内ではあるし、あまり物を考えずに Delphi を扱き下ろす輩も居るが、パッケージソフトウェア開発や、クライアント/サーバソフトウェア開発は今も重要なポジションで、Delphi が活躍する舞台は実は全然無くなっていない。
そもそも WEB で開発できる範囲は表層部分でしか無く、WEB で開発できる環境を整えるまでの基盤の範囲はまだまだネイティブコードの世界である。
(CPU が直接 JAVA バイトコードや .Net Framework の CLR を解釈するようになって、OS 自体がそれらで構築されるようにならない限りは、だが)
そんな世界に強力な開発力を与えられるのは Delphi だ。
今回の新リリースは (特に Unicode サポート) は、Delphi が RAD 開発環境のトップを走り続ける要素となろう。
Delphi には今後もますますの発展を期待したい。
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