墜落日記 - 2008年10月11日の墜落
Google を潰すのは Google 自身か?
何かと話題に事欠かない Google だが、正直言って検索エンジン以外に目を見張る物がないと思っているのだけど………
昔から自分は Google に個人情報を明け渡すのが漠然と怖かった。
Gmail も使いたいと思わないし、Google が提供するストレージも漠然と恐怖が芽生えていて利用したいと思わない。
ま~基本的に Google だろうが Yahoo! だろうが、もちろん Microsoft だろうが個人情報を明け渡すのに抵抗のない相手はないのだが、特に Google は怖かった。
何故って?
情報保護の姿勢―――所謂セキュリティポリシー―――が全く見えないからだ。
プライバシー保護に関してはむしろ時代の要請に逆行していると言っても過言ではない―――それはもはや子供のレベルだ。
昨今はやたらと色々な情報が Google に集まっているが、そもそも Google は学生始まりのベンチャー企業が、規格外の急成長を遂げてしまった企業である。
学生始まりのベンチャー企業も、企業が成長すること自体も、否定はしない。
だが、急成長となると話が違う。
ベンチャー当時の企業文化や学生気質を残しつつ急成長を遂げてしまった企業は、言ってみれば図体だけ大きくなって自制が効かない子供のような企業になりかねない。
正直最近の Google は自分にはそう見える。
さて、前振りが長くなったが。
プライバシー問題で何かと話題の絶えないストリートビューに対して法規制の検討を要請する意見書が町田市議会が採択したようだ。
ま~当然だろうな、と思う。
Google の法務責任者は「公道から撮影したため問題ないはず」と言っているが、法務系の連中の物言いというのは一般人からしてみれば頭が悪い屁理屈と思わせる物言いも多い。
撮影した場所が公道でも映っている物が私道や人や車のナンバー、ましてや家の中などではプライバシー侵害は明白である。
モザイクやぼかしを入れるなどを技術的に対応していると言うが、中途半端で完全性のない自動処理だけで済ましていて、目視確認の様な細やかで責任在る対応をしている様子も見受けられない。
更に言うに事欠いて「オプトアウトの方が重要で効率的」とかほざいている―――誰に対して重要で、誰に対して効率的なのか首根っこ引っ掴んで小一時間くらい問い詰めてみたい―――が、オプトアウト方式の最大の問題点は「気付かなければアウト」という部分であり、インターネットだの Google だのストリートビューだの知らない人間のプライバシーは永遠に保護されない、ということになる。
これが如何に暴論か分かるだろう?
オプトアウト方式というものは、こと一回やってしまったら戻しが効かない情報保護の問題に対して用いていい方式ではないのだ。
こんな事は殊更書き立てるまでもなく常識中の常識であるにも関わらず、Google はそのあり得ない選択をした。
そもそも法規制に合わない新技術だからと言って「取り敢えずやっちまえ、なんか問題が起こったらその時にどうにかしよう」という姿勢を取るのは、あまりにも無責任というか稚拙というか、やはり図体だけ大きくなって自制が効かない子供のような企業の姿が見える。
Google は大きくなった図体の分だけ物を考える能力を付けてもらわなければ困る。
学生気分の脊椎反射で何かやっていい規模ではないのである。
Google は大きくなった。
Microsoft を脅かす存在になったと言っている人達も居る。
だが、自分は最近「Google の敵は自制の効かない Google 自身」なのではないかと思うようになってきた。
大企業となった企業が社会に与える影響、責任というものにちゃんと向き直って、ベンチャー気質と学生気分を自制しない限り、Google という会社に未来はないのでは無かろうか?
しかし反対に自分は、ベンチャー気質と学生気分を自制した Google に価値があるとも思わない。
つまり Google はベンチャー気質と学生気分で通用する企業規模を越えてしまった、端的に言ってしまえば身の丈を間違えた、ということになる。
だから、表題のようになる。
Google を潰すのは Google 自身か?
コメントは投稿されていません。