墜落日記 - 2009年9月28日の墜落
Internet Explorer 6 は大嫌い、だからと言って Google Chrome Frame には賛同しかねる
また Google が馬鹿なことをやった。
ま~ Google 信者とその予備軍(インターネット上の最新技術を追いかける連中の大多数はコレだ)には好評なのかもしれないし、実際自分のサイトも将来的には Google Chrome Frame に対応するのも悪くはないと思うが、その予定は全くない。
なぜなら、対応の必要性がないし、対応したとしてもその効果は正直期待できないからだ。
この背景には色々とある。
Internet Explorer 6 は発表から 8 年も経って旧態依然とし、Web 標準には対応せず、CSS の解釈は滅茶苦茶で、正直 IE6 対応するためだけに工数がグンッと伸びる。
最新技術への対応も全く成されていないので、Web 技術者は IE6 対応のためだけに最新技術の利用を見送らなければならなくなったりする。
嘘ではない。
IE6 No More なんて言う Web 企業の反 IE6 活動なんて物まで立ち上がっているのも頷ける。
賛同するか否かは別としても、この言い分が理解できない人間は Web 技術者を辞めなさい(爆)
しかし Microsoft は IE6 のサポートを止めるつもりはない。
Windows のライフサイクルが終わるまで Windows のコンポーネントである IE6 のサポートも止めることは出来ないとしているが、これも当然の判断である。
実際、IE6 のサポートが完全に終了すると困るケースもあるのだ。
基幹システムなどの社内アプリケーションを Web システムで構築している場合などが最たる例である。
社内アプリケーションがロングセラーとなった IE6 に対応していたのは当然だが、悪いことに IE6 でしか動作しないケースもあるし、IE7 以降で動作することを検証するのも一筋縄ではいかないし、直すとなれば一苦労―――ぶっちゃけ金が掛かる―――のだ。
企業は社内アプリケーションを再構築することが命題なのではなく、売上を上げる命題を達成するための業務効率化の手段として社内アプリケーションを運用しているわけだから、社内アプリケーションが最新技術に対応している必要性など全くなく、業務上からの要請がない限り社内アプリケーションを弄るのはリスク以外の何物でもない。
結果として IE6 は生き続けるし、Microsoft が IE6 のサポートを続ける判断を下さざるを得ないのもこういった背景がある。
Web 新興企業が最新技術にホイホイと乗り換えるのと同じノリで Microsoft がホイホイと古い技術を切り捨てるわけにはいかないのである―――たとえ環境汚染だと口汚く罵られようと。
賛同するか否かは別としても、この言い分が理解できない人間は社会勉強をしてきなさい(爆)
さて、ここで Google Chrome Frame である。
Google Chrome Frame は IE6 ~ IE8 に対応したプラグインで、Google Chrome Frame がインストールされている環境では HTML のヘッダに以下の記述を見付けると、レンダリングエンジンが Google Chrome 相当に自動的に切り替わる仕組みである。
<meta http-equiv="X-UA-Compatible" content="chrome=1">
IE6 や IE8 ですら不充分な最新技術への対応を Microsoft が行うのを待つのではなく、IE 自体を能動的に置き換えてしまえという発想である。
「俺達すげぇーーっ!!」とか日々思っちゃってる Google のオタク技術者共は Google Chrome Frame をインストールしておけば普段は IE で必要な場合(主に Google Wave を利用する時とか)だけ自動的に Google Chrome になってくれるから「便利じゃね?」程度に考えたのだろう。
それこそ「馬鹿じゃね?」とか思ってしまう。
まず第一に、最新技術を追いかけてソレを必要としている人間は、自分の必要に応じて Firefox なり Safari なり Google Chrome なりを既に使っているであろうこと。
少なくとも IE6 にしがみついていることはないだろうし、IE8 をよしんばメインで使っていたとしても必要に応じて環境を使い分けているだろう。
つまり Google Chrome Frame 自体が必要ないわけである。
第二に、前述のように社内アプリケーションの関係で IE6 から離れられない人間は、そもそも未だに IE6 にしがみつくようにシステム統制を掛けられているわけであり、そのような環境にある人間が勝手に Google Chrome Frame なんてプラグインを導入することは社内セキュリティの観点からもあり得ない、というか勝手に入れるなよ? それで社内セキュリティに穴開けたら手前にゃ責任取れねぇだろっ!?
つまり Google が Google Chrome Frame を必要とすると想定した環境にある人間は Google Chrome Frame を入れることが出来ないわけである。
となると、Google Chrome Frame を導入するのはそもそも Google Chrome Frame がどんな物か試したい Google Chrome Frame が必要ない連中か、社内標準のブラウザを IE と定めているがそれ以外はユルユルの企業ユーザ、ということになる。
しかし考えて欲しい。
企業が正面切って Google のサービスを利用して企業活動しているというのならともかく、企業が認めていないにもかかわらず Google Chrome Frame を入れてまで Google のサービスを使う状況というのは非常にセキュリティリスクが高い状態である。
それは企業情報が情報管理者の目の届かないところで不用意に社外に持ち出されている状態であり―――Google のサービスは須く Google に情報を明け渡すことから始まるからだ―――、許されるべきではない。
即ち、Google Chrome Frame を入れるという行為その物が、潜在的なセキュリティリスクが存在していることの露呈に他ならないのだ。
もっと言ってしまえば、Google Chrome Frame は社内標準のブラウザを IE と定めている企業内で「プラグインだから IE だよ? 別のブラウザなんか入れてないよ?」とか御託を並べる危険分子に餌を与えるような物なのである。
実に「俺達すげぇーーっ!!」とか日々思っちゃってるオタク技術者共の発想と言えようっ!!(爆)
と言うわけで、Internet Explorer 6 は自分も大嫌いで消えて無くなればいいと思っているが、だからと言って Google Chrome Frame の発想にも賛同できないわけである。
しかしほんと、最近 Google と Microsoft のどちらが本当に悪い奴なのか分からなくなってきたな………
コメントは投稿されていません。