墜落日記 - 2009年10月1日の墜落
Google Chrome Frame に Mozilla 幹部も懸念を表明
Internet Explorer のレンダリングエンジンを Google Chrome の物に置き換えるプラグイン、Google Chrome Frame に関しては先日賛同しかねる旨を書いたが。
とうとう Mozilla のエンジニアリング担当バイスプレジデントの Mike Shaver 氏までもがコメントしたようだ。
曰く、
- Chrome Frame は IE の機能を無効にして、ウェブセキュリティ問題に対するユーザーの理解を混乱させてしまう可能性がある。
- 問題視されている IE6 ブラウザを使っている場合、ユーザーのコンピュータが変更を禁止するようにロックダウンされていたり、そもそも十分な性能が備わっていなかったりすることから、どのみち Chrome Frame を実行できないことが多い。
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ソフトウェアの選択権をユーザーが訪れる個々のサイトの開発者に委ねることによって、ウェブのセキュリティモデルやブラウザの挙動に対するユーザーの理解が大きく妨げられるという副作用もある。
これは、『Flash』や『Silverlight』『Java』といったほかのスタックプラグインで、われわれが繰り返し目にしてきた問題であり、『HTML5』の旗印の下で再び繰り返す必要などないとわたしが考えている問題だ。
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Chrome Frame スニペットを使いたい開発者は、ユーザーに対して自分のサイトは Chrome を使った方がより快適に動作すると伝え、Chrome のインストール方法を指導するだけにした方が、ウェブに好影響をもたらすだろう。
そうすれば、ユーザーは代替ブラウザの利点について学習し、自分が下している選択をより深く理解できるようになるだろう。
とのことだ。
(引用:モジラ幹部、「Google Chrome Frame」に懸念を表明)
理性的な懸念を表明してくれる同一分野に携わる第三者、しかもある程度の影響力のある立場の第三者が居てくれたことは僥倖である。
インターネット全体が「Google Chrome Frame 万歳」を唱えた日には、インターネットに自浄能力は無いと疑わざるを得ないところだった。
Mike Shaver 氏の論点はブラウザを作る側の立場からの見解が含まれているため先日に自分が論じた物とは論点が違う部分があるが、二つ目に引用した懸念はまさにビジネスユースで統制されている PC に Google Chrome Frame は通常は入れられないし、入れるべきではないとする自分の論点と近い。
それに自分と違う論点の部分に関しても非常に納得できる内容だと思う。
WEB 標準対応を標榜し、それの実現に向けて尽力している各ブラウザ陣営の努力は賞賛に値するが、Google Chrome Frame の開発に対する Google のスタンスはあまりにも非理性的である。
Internet Explorer の体たらくも考慮したとしても、まだ Microsoft の方が理性的である。
それに Google Chrome Frame にはインターネット標準は自分達が作っているし周囲はソレに従うのが当然という奢りすら感じられる、独善的な物ですらあると言えよう。
世間を知らない技術オタクの暴走を制御できる成熟した会社にならないと、Google は同じような間違いを繰り返し犯し続けることとなろう。
というか最近の Google には理性も知性も感じられなくなりつつあるのだけど、どうなの?
「技術的に出来るから作った、作ったから使った」ではただの世間を知らない技術オタクの暴走であって、知識はあっても教養はなく、自尊心はあっても自制心はない、そんな頭でっかちの子供の集まりから一歩も脱却できないままだ。
いい加減にそろそろ大人になろうよ? → Google
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