墜落日記 - 2009年12月12日の墜落
Google IME は ATOK への追い風?
最近、あまり今まで話題に上がらなかった IME (Input Method Editor) が話題になっている。
IME と言うとほとんどの人が MS-IME と同義で捉えていることと思うし、そもそも IME という存在自体を認識していない人も居るだろう。
中には FEP (Front End Processor) と言った方が感覚的にしっくり来る人も居るかもしれないが―――(笑)
で、なんで最近にわかに IME が話題になっているかというと、Google IME が登場したからである。
ATOK 2010 の発表の一週間前という「知ってたんじゃないか? こいつら?」と思う様なタイミングで、だが(汗々)
Google IME はインターネットの膨大な情報をインデックス化したサジェスト機能が話題になっていて、「ぱんつじゃ」まで打つと「パンツじゃないから恥ずかしくないもん」というフレーズが出てくるとか騒いでいる。
携帯の IME などには割と既に搭載されている機能だったりして、実はほとんどの人々が無意識に使う MS-IME の非力さを強調する結果となったりもしているが。
実際にインストールして使ってみたが、サジェスト機能によって最近流行の単語は一般的な物かオタク用語まで幅広く出てくる様なイメージだ。
ま~「だからどうした?」というのが第一印象で、Google にしか出来ないと言うよりもむしろ Google しかやらない馬鹿な発想という気もするが、IME の変換効率を高めるのに辞書の単語登録数という問題が事実として存在するので、このサジェスト機能を利用すればそれなりの変換効率の向上が望まれよう。
ただ自分、普段は ATOK 使いなのだけど、この Google IME のサジェスト機能に一抹の不安を覚えている。
サジェスト機能自体に出はなく、サジェスト機能が元にしているインデックスの作成方法に、だ。
サジェスト機能の変換候補は Google が収集してインデックス化したウェブ上のデータを元にして、自動的に生成されている物だという。
と言うことは、通常のビジネス文書や“ただしい日本語”にはあり得ないネットスラングも混在してしまっている、ということだ。
カジュアルな文書を作成したりする場合には大いに助かるかも知れないが、間違ってビジネス現場で使ってしまったりすると正しい日本語にそもそも理解のない人間にネットスラングを候補として出してしまって混乱を招いたりする危険性がある、ということなのである。
この辺りをしっかり認識して、「無料だから」という短絡的な理由で Google IME を使ってはいけないのではないかと思う。
もちろんカジュアル文書しか書かないというのなら結構使えるから良いかも知れないけどね。
更に気になるのは、IME の辞書の学習結果というのはある意味では個人資産であるということだ。
辞書の学習結果によって個人の癖を学んだ、まさに手に馴染んだ IME が構築されることになるのだが、Google IME のコンセプトではこの辞書の学習結果に絶えずノイズが混入する危険性があるように思う。
これは、Google IME がインターネットの情報を機械的に収集するというコンセプトを維持する限り拭いようのない部分ではないか?
ちなみに、サジェスト機能を切った状態でも「隣の客は良く柿食う客だ」とか「記者が汽車で帰社した」とか「坊主が屏風に上手に坊主の絵を描いた」とか一般変換できたので、基本機能だけでもそう悪くはないと思う。
でもサジェスト機能を切ってしまったら MS-IME からわざわざ乗り換える必要なんか無いんじゃないか?
サジェスト機能を無効化するのなら、Google IME に価値はないだろう。
良くも悪くもサジェスト機能が Google IME の唯一の特徴なのではないかと思う。
あ~更にちなみに、自分の環境の問題かも知れないけどカナ入力にすると「を」が打てない不具合があった。
今時カナ入力する人間も少なくなってきていると思うが、ローマ字入力で「坊主が屏風に上手に坊主の絵を描いた」を打つのは骨が折れたぞ(爆)
対して ATOK だが。
ATOK 2010 では、同音異義語の出現確率や既に入力した単語との距離を考慮して総合的に判断することで、より変換精度を高めているとのこと。
また、ATOK には日本語として間違った用法を指摘したりする校正支援機能が搭載されており、ATOK 2010 ではこれに「重ね言葉」への指摘機能も搭載される模様だ。
ATOK には「正しい日本語を打つ」ことへの強い拘りが存在し、まるで国語事典や文例集を片手に日本語を書いている様な操作感が得られる。
そのため、ビジネスの現場も含めて日常的に利用する IME として非常に安心することが出来る。
この辺りが、インターネット上にある情報を乱れた日本語も含めて機械的に収集した玉石混交を良しとする Google IME とは一線を画す部分である。
Google IME のコンセプトでは、とてもではないがビジネス現場で使いたいとは思わない。
で、その ATOK だが、Google IME が出て IME の話題が活発になったことで追い風になるかもしれない。
考えてみれば、今まで ATOK が競争相手にしてきたのは OS に標準機能として搭載されていて多くの人が疑問も抱かずに利用していた MS-IME であるわけだから、この上に無料の Google IME が競争相手に加わったところでそんなに状況に差は出ないのではないかと。
むしろ Google IME の登場で IME という存在がクローズアップされることで、IME には選択肢が存在するという当たり前の事実を初めて知った人々がいたはずで、これは長期的には ATOK 利用者の裾野を拡げることに一役買ったかも知れない。
ATOK の最大の壁だった「IME という存在への無認識」を Google IME が若干でも切り崩した可能性があるのである。
事実、ジャストシステムも ATOK 2010 の発表会では同様の回答をしているようだ。
Google IME が軌道に乗れば、IME の世界は MS-IME、ATOK、Google IME の3つの選択肢が少なくとも現れたことになる。
その中で唯一価格の設定されている ATOK だが、利用料を支払うだけの価値、日本語に対する拘りを今後も貫いて他者と差別化を図っていってもらいたいと思う。
ちなみに、ATOK 2010 の発売日は 2010年2月5日 だ。
この記事に誤字やおかしなところがある時点で説得力ないなw
所詮入力する人間の資質の差よ。
IMEなんかどれでもいいってこった。
別に誤字脱字があるのは書いている本人の注意力や校正能力の部分にある(あとは書き手にとってのその文章の重要性かな)ところが大きいから、別に ATOK だから全てが解決するなんてことはあり得ないですよ?
むしろそう思う方がどうかしてるでしょ?
ATOK だって誤変換はするし、人間の判断基準に変な先入観を入れるか入れないかの差はあれど、最終判断は所詮人間なのです。
私は ATOK を使えば誤字も脱字もない正しい日本語が必ず打てるなんて上に書いていますか?
MS-IME でべつにいいと思うのなら MS-IME を使えばいいし、Google IME が面白いと思えば Google IME を使えばいいし、ATOK が使い慣れているなら ATOK 使えばいい。
その人にとって手に馴染むか否かという感覚の部分も多分にあるので、一概に「IMEなんかどれでもいいってこった」と結論づけるのも暴論ですね。