墜落日記 - 2010年4月17日の墜落
RAID コントローラの威力と限界
LSI SAS 9211-8i にぶら下げた Intel SSD X25-E の RAID-0 の結果が思うように出なかった件に関して、追調査をしてみた。
今回は LSI MegaRAID SAS 9260-8i を入手、バッテリバックアップユニット LSIiBBU07 も導入して安全にライトバックキャッシュが利用出来る状態にして、再度 CrystalDiskMark 3.0 x64 でベンチを取ってみた。
その結果がコレだ。
- 変更前 LSI SAS 9211-8i + Intel X25-E(x2:RAID-0)
-
Sequential Read : 332.248 MB/s
Sequential Write : 260.483 MB/s
Random Read 512KB : 307.275 MB/s
Random Write 512KB : 298.347 MB/s
Random Read 4KB (QD=1) : 20.157 MB/s [4921.0 IOPS]
Random Write 4KB (QD=1) : 52.713 MB/s [12869.3 IOPS]
Random Read 4KB (QD=32) : 256.830 MB/s [62702.6 IOPS]
Random Write 4KB (QD=32) : 270.437 MB/s [66024.6 IOPS]
- 変更後 LSI MegaRAID SAS 9260-8i + Intel X25-E(x2:RAID-0)
-
Sequential Read : 683.557 MB/s
Sequential Write : 394.449 MB/s
Random Read 512KB : 521.064 MB/s
Random Write 512KB : 551.974 MB/s
Random Read 4KB (QD=1) : 22.467 MB/s [5485.1 IOPS]
Random Write 4KB (QD=1) : 53.750 MB/s [13122.6 IOPS]
Random Read 4KB (QD=32) : 103.732 MB/s [25325.3 IOPS]
Random Write 4KB (QD=32) : 72.864 MB/s [17789.1 IOPS]
その圧倒的な速さ、もはや別次元(汗々)
というか、キャッシュコントロールの効果が出すぎていて X25-E の公称性能値を上回ってしまっているところが笑える。
NCQ 利用時のランダムアクセス性能自体は落ちてしまっているのが気になるが。
ちなみに Windows 7 の起動(起動していますの表示からサービスの初期化が粗方終わるまで)は 35 秒となった。
LSI SAS 9211-8i の時から 15 秒も縮んだよ(爆)
やはり LSI SAS 9211-8i の RAID-0 でイマイチ性能が振るわなかったのは LSI SAS 9211-8i 自体のホストバスアダプタとしての能力限界だったのだろう。
LSI SAS 9211-8i はホストバスアダプタ一辺倒で「RAID 機能はオマケ程度」と考えるべきか?
調子に乗って、かつての仕事用ワークステーションや仕事用サーバがたたまれた影響で余りまくっていた ST3250310NS (Barracuda ES.2 250GB) を 4 本束ねて RAID-10 ボリュームも組んでみた。
こちらもなかなか上々な性能を示せたので、以下に紹介する。
- LSI MegaRAID SAS 9260-8i + Seagate ST3250310NS(x4:RAID-10)
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Sequential Read : 358.897 MB/s
Sequential Write : 210.706 MB/s
Random Read 512KB : 92.470 MB/s
Random Write 512KB : 138.540 MB/s
Random Read 4KB (QD=1) : 1.276 MB/s [311.5 IOPS]
Random Write 4KB (QD=1) : 3.158 MB/s [771.0 IOPS]
Random Read 4KB (QD=32) : 4.345 MB/s [1,060.9 IOPS]
Random Write 4KB (QD=32) : 3.225 MB/s [787.3 IOPS]
X25-E の RAID-0 構成のような、もやは別次元と言っていい性能とは比べるべくもないが、割と大きい×割と安全×割と速いボリュームとして今後は利用していけそうだ。
さしあたっては仮想マシンのボリュームと、データベーススキーマを放り込もうか。
ただ、LSI MegaRAID SAS 9260-8i を誉めてばかりもいられない。
MegaRAID を初めて使ったので、LSI MegaRAID SAS 9260-8i が特殊なのか MegaRAID は一般的にそうなのか知らないが、この LSI MegaRAID SAS 9260-8i、今度は RAID コントローラとしての機能に特化しすぎていて、ホストバスアダプタとしての能力が欠落している。
即ち LSI MegaRAID SAS 9260-8i から制御されるストレージは須く仮想ボリュームである必要があり、単体のドライブを単純にぶら下げたい、という要件には一切対応できない様なのだ。
物理ボリュームは単純にぶら下げると Unconfigured の状態になるだけで、Unconfigured の状態のままでは一切利用できない。
これは例えば、折角 SAS/SATA 6.0Gbps 対応のボリュームを仕入れてきたとしても、気軽に抜き差しできないということである。
ま~元々がエンタープライズ用途なのだから仕方ないと言えば仕方ないのだけど、「必要な部分だけ RAID 構成に」という使い方が出来ない。
単体ドライブで RAID-0 なんて不思議構成にすれば出来ないことはないけど(WebBIOS のみ抜け道あり)、それでも一端仮想ボリューム化するので元々記録していたパーティションテーブルなんかはクリアされてしまうようだし、このハードディスクを例えば ICH10R の SATA 辺りにつなぎ替えて動くかというと不明だ。
(イキナリ本命のハードディスクでやらないで本当に良かったよ)
理想は、
- ハードディスクをぶら下げたらまずは単純な物理ボリュームとして利用可能にしておく。
- 物理ボリュームのいくつかを束ねて仮想ボリュームとした場合には、仮想ボリュームとして利用可能にする。
- 仮想ボリューム化されていない物理ボリュームと仮想ボリュームが混在する場合には両方とも利用可能にする。
- 物理ボリュームをホットスペア化した場合には、その物理ボリュームは利用不可とする。
こんな感じなのだけど、色々と BIOS 画面や MegaRAID Storage Manager を弄くってみたけど、理想の動きはしてくれないらしい。
あと、LSI MegaRAID SAS 9260-8i の BIOS 設定画面へ入るのに非常に苦労する。
LSI SAS 9211-8i の時も思ったのだけど、コイツ等は BIOS 設定画面へ入るタイミングは POST 時ではなく BOOT 時の様だ。
つまり POST 時に BIOS 画面に入るように指示しておいて、BOOT 時に制御が移った際に起動される仕組みのようで、実はコレが難点。
LSI MegaRAID SAS 9260-8i の BIOS 画面に入るには、全てのボリュームから起動しないようにしておくか、LSI MegaRAID SAS 9260-8i にぶら下げたボリュームから起動するようにブート順序を設定してやらないとダメなのだ。
これ、気が付かないと延々と苛つく羽目になる。
極めつけは、BIOS 設定画面(WebBIOS というらしい)が恐ろしくレスポンスが悪い。
マウスで利用できるようにするなど凝っているのだけど、「ぽちいぃ………」ってな感じでゆっくり操作してやらないと反応しない。
USB 接続のキーボードも使えないらしくてボリュームサイズの入力も出来ない。
(マニュアル設定時は致命的)
仮想ボリュームを構築するインターフェイスも全く何が言いたいのか分からないし、分かった後も結局インターフェイスデザインが間違っていることに同時に気付く始末。
こんなんだったら普通のテキストベースの BIOS 設定画面で良いよ、ハッキリ言って邪魔。
性能云々とかあるかもしれんが、なにげに Adaptec って使いやすかったんだなぁ~と認識した今日この頃である。
ちなみに。
X25-E の導入時に「体感速度は、もともと SAS の高回転ドライブを利用していたというのもあって最早気のせいというレベル」と書いたが、これは前言撤回したい。
と言うのも、今回の LSI MegaRAID SAS 9260-8i の導入作業中に一端 SAS ハードディスク上の旧環境で作業したのだけど、その時に猛烈にレスポンス低下を体感できたからだ。
今更だが、体感差というのは基本的に“性能低い⇒性能高い”の方向は余程のことがないと分からないけど、“性能高い⇒性能低い”の方向はよく分かるらしい。
こりゃ、Core i7-980X Extreme Edition と X25-E×2 の RAID-0 環境なんて使っちゃったら、そうそう低い環境には戻れないな(汗々)
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