墜落日記 - 2010年7月12日の墜落
VMware の仮想化の明暗と今後の仮想化分野
VMware の仮想化を利用するようになって久しい。
最初は有償製品である VMware Workstation を利用したが、初めて仮想化を利用した時のカルチャーショックは凄まじかった。
その後 VMware Server が無償化されてこちらに移行したため VMware Workstation は使わなくなってしまった。
VMware Server をメインで利用していたが、VMware Player が 3.0 で仮想マシンの作成に対応したことと Windows 7 の導入をキッカケに VMware Player をメインに利用するようになった。
そして VMware ESXi の導入を検討している今に至る。
(VMware ESXi 4.1 が出るとすれば素晴らしいタイミングだ)
で、この VMware 製品、どうもここ最近はラインナップの明暗が明確に分かれている様だ。
もっとも注力されているのはベアメタルのハイパーバイザーである VMware ESX を核とした製品群で、これは主にデータセンターなどで運用される大規模仮想化や企業内部の小規模仮想化を含めたサーバ仮想化に主眼を置いている。
VMware ESX から管理機能などこそぎ落として小型化した VMware ESXi が無償で配布されているが VMware ESXi 単体で出来る範囲の仮想化は限られており、より大規模、高可用性も視野に入れたエンタープライズ級での様々な統合管理製品が収益源となっている。
13 日には新たに VMware vSphere 4.1 が発表されるらしいが、それと同時に VMware ESXi 4.1 も発表されるかもしれない。
対して、同じサーバ仮想化に主眼を置きながらもホストを持つハイパーバイザー製品である VMware Server は終息方向だ。
VMware Server はホスト OS で開発作業をしながら背後で開発サーバを稼働させるようなスタイルにはマッチしており、また VMware ESX で仮想ホストとストレージサーバの分割を前提としないような小規模の仮想化や、ハードウェア予算が捻出できないための緊急措置として入れる仮想化にもよくマッチする。
仮想マシンをサービス起動できるので、この辺りも後述の VMware Workstation や VMware Player とは差別化される部分だ。
インストールに要するハードウェア要件も VMware ESXi に比較すればはるかに緩やかで、非常に小回りの利くソリューションだ。
しかし VMware Server はその他の無償の仮想化製品に対抗するため無償化せざるを得なかったこともあって、VMware 社にとっても収益源として魅力的ではなくなった。
その他の製品ラインとしては VMware Player がある。
元々は仮想マシンを動かすことにのみ特化して、仮想マシンを作ることが出来なかった VMware Player であるが、3.0 から大幅に機能強化された。
以前は VMware Server や有償製品である VMware Workstation で仮想マシンを構築する必要があったのだが、高度な機能が必要なければ VMware Workstation が必要なくなってしまっている。
(この辺りは Windows 7 の XP Mode 対抗技術ということか)
VMware Workstation は VMware Player に開発者向けの高度な機能が付いた製品として位置付けられるが、実際には逆だ。
その他にも VMware View などのデスクトップ仮想化の製品ラインがいくつかある。
今後、VMware の仮想化ソリューションは整理されていくのだろうか?
おそらく、サーバ仮想化ソリューションはそうだ。
VMware Server は終息し、VMware ESX を核とした製品群に統一されるだろう。
VMware ESX もサービスコンソールを廃止すれば VMware ESXi に一本化できるし事実 VMware 社はそうしたいようなので、VMware ESXi を無償で、VMware ESXi を取り巻く管理製品群を有償でという方針になるだろう。
クライアント仮想化ソリューションはどうだろう?
VMware Player は 3.0 での機能追加により VMware Workstation の領域に大きく食い込んでしまっており、VMware Workstation の収益源としての弱体化を促している可能性がある。
しかし VMware Workstation は一貫して有償製品、VMware Workstation への R&D 投資はある程度は維持されるだろうが、VMware Workstation の収益性を維持するためにも VMware Player の機能強化はそれほど劇的ではないのではないかと考えられる。
VMware Player にも緩やかな終息が待っているのかもしれない。
仮想化分野は今後もさらに激戦区となっていくだろう。
現在は老舗の VMware が名実含めて一日の長があるが、今後は分からない。
追撃する Hyper-V、Xen、KVM も含めて、今後の動向に注視したい。
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